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宮川 詳司 院長

SHOJI MIYAGAWA

動物の病気も、人と同じく早期発見が大事です。ペットの小さな異常を見逃さないで。

1990年、下丸子駅近くに開業。ミステリー作家「揚羽猛(あげは たけし)」としての顔も持つ異色の獣医師。

宮川 詳司 院長

宮川 詳司 院長

下丸子動物病院

大田区/下丸子/下丸子駅

  • ●犬
  • ●猫
  • ●ハムスター
  • ●フェレット
  • ●ウサギ
  • ●鳥
  • ●その他

ある時は獣医。そして、ある時は、ミステリー作家「揚羽猛」。

宮川 詳司 院長

「獣医」という言葉を初めて知ったのは、中学生の時に読んだ『野球狂の詩』というマンガでした。興味を持って調べてみると、「これは自分にあってるんじゃないか」と思ったのです。動物が好きだということも大事ですし、なにより生きもののメカニズムに興味をおぼえたというところですね。
これまでに何冊かの本を出版していますが、ミステリーについては、小さな時から読むのも書くのも大好きでした。ただ実際問題、ミステリー1本で食べていこうとするのは大変ですから(笑)、ミステリーはあくまでも趣味として続けていこうと思っているのです。
『下丸子動物病院』を開院したのは、1990年のことになります。生まれは横浜なのですが、小学校と中学校はこの辺りの学校を卒業しました。ですから、何も昨日今日に知った場所ではなく、地元であるこの街で病院を 開きたいと考えたということですね(東急多摩川線・下丸子駅より徒歩3分)。

高度化する獣医療を、ペットの高齢化に活かす。

宮川 詳司 院長

開業当初にくらべて、眼の疾患の診察が多くなったような気がします。これは病気が増えたというよりも、眼圧計などの、眼の検査器具が進歩したことと関係があります。獣医療の高度化と、それにともなう動物たちの高齢化に適切に対処していくことが、これからの動物病院には求められるのではないでしょうか。
当院では比較的、老犬や老猫が多く、必然的に多くの方が延命療法を望まれる傾向にあります。その最終的な手段として、「胃ろう」という、胃にチューブを通してごはんを摂れるような処置をおこないます。ただ、そこまでに持っていくのが1つの山であり、腎臓が悪い子には腹膜透析を、体力が落ちている子にはカロリー輸液等をおこなって状態を一定に保つ必要が出てきます。また、胃ろうをおこなうには、どうしても全身麻酔が必要です。人の場合、中心静脈に管を入れて点滴をするのですが、小動物の場合はその管理が難しく、同じようにするわけにはいきません。そこで末梢血管を用いることになるのですが、これがまたひと苦労というところなのです。
チューブが通れば、飼い主さんがごはんを与えてお家で管理ができるようになります。お口周辺に 癌ができるとごはんを食べることが難しくなりますから、その場合においても有効な治療ということになりますね。

どの動物にも優しさをもって、精一杯手を尽くしたい。

宮川 詳司 院長

常に真摯な気持ちで向き合うということと、動物たちへの優しさを忘れてはいけないということですね。やはり痛い治療はつらいのです。それは動物も、傍にいる飼い主さんもそうですね。だからこそ、できる限り苦痛のない治療を心掛けることが大切になります。
動物たちが元気になり、飼い主さんに喜んでいただけると、私たちも充実感でいっぱいになります。その一方で、残念ながらすべての病気が治るわけではなく、手を尽くしても亡くなってしまうこともあります。しかし、精一杯手を尽くしたと思えた時、後悔は残らないものです。飼い主さんがあとで後悔されないよう、言葉を尽くし、手を尽くし、満足していただける治療を提供できればと考えています。

近年人気のウサギや小鳥の診療も可能。

ワンちゃんやネコちゃんはもちろんですが、ウサギや小鳥も多く診ています。ウサギはなんといっても犬猫に次ぐ人気ですし、小鳥は寿命が長く、手軽に飼えるということが人気の理由になっているようです。
1つアドバイスさせていただくなら、食事でしょうか。ウサギにもラビットフードというものがありますが、これはあくまでも補助食という位置づけです。やはり干し草などを主食として与えるべきで、そうでなければ歯の不整合という症状が出てくるようになります。ウサギは前歯だけでなく、奥歯もずっと伸びていきます。干し草を食べていれば問題が生じることは少ないのですが、食事にへだたりがあると、咬み合わせが悪くなり、不整合につながってきます。ウサギは非常に繊細な動物で、口腔粘膜が少し傷ついた程度でごはんを食べなくなりますから、その辺りにも注意をしていただきたいですね。
小鳥についても、今は完全食に近いペレットタイプのフードが存在します。シードタイプですと、その他に青菜や貝の殻等が必要になりますから、手間を考えてもペレットタイプがおすすめということになります。ただ、小鳥は途中でエサを切り替えるということが難しい面があります。小鳥のごはんを決めるのは、最初が肝心ということを覚えておいていただきたいですね。

これから受診される患者さんへ。

何か異常を感じたら、すぐに来院してください。特にウサギや小鳥は、1日ごはんを食べないと生死に関わることがありますから、食欲がないと感じたらすぐに連れてきていただければと思います。
ワンちゃんネコちゃんは、定期的な健康診断を受けていただくことが大切です。健康診断で症状が出る前に病気の兆候を発見できれば、入院や点滴といった措置をしないで済むこともあります。人と同じく、早期発見が大事だということを心にとどめていただければと思います。

※上記記事は2015.10に取材掲載したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

宮川 詳司 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味・特技:ミステリー小説を書くこと
  • 好きな本もしくは愛読書:神様のカルテ/ミステリー
  • 好きな映画:ハリー・ポッター
  • 座右の銘もしくは好きな言葉:鶏口牛後
  • 好きな音楽:ラテン民謡
  • 好きな場所:東京

グラフで見る『宮川 詳司 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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