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笹本 牧子 院長

MAKIKO SASAMOTO

糖尿病専門医として、生活習慣のリスクを改善し、健康で長生きできるようサポート。

大学卒業後、大学病院の医局に入り、糖尿病を専門に経験を積む。その後、平成21年に、梅屋敷駅近くに開業。

笹本 牧子 院長

笹本 牧子 院長

ささもとクリニック

大田区/大森西/梅屋敷駅

  • ●内科
  • ●糖尿病内科
  • ●代謝内科

女性としての活躍の道を医療に求めて。

笹本 牧子 院長

社会の役に立てるような職業に就きたいと思っていました。心理カウンセラーにあこがれた時期もありましたが、親戚の医師が、「医師の方が患者さんに対して一歩踏み込んで接するので、よりやりがいが感じられるのではないか」とアドバイスしてくれ、医師になることを決心しました。大学病院の医局に入ってからは、糖尿病に関心を持つようになりました。女性医師としてのキャリアパスを考えた場合、循環器や消化器、呼吸器の各科は、検査の多さや処置の難度・設備などで一生続けることは困難だろうと判断しました。一方で、糖尿病内科は開業した場合、結婚や子育てをしながらでも大学病院でもこうした開業クリニックでもほぼ同じ質の医療を提供出来る分野だろうと考えました。

患者さんの生活スタイルから糖尿病のリスクを探る。

笹本 牧子 院長

当クリニックは、京急線「梅屋敷駅」から続く商店街を2、3分ほど歩いたビルの2階にあります。診療科目は糖尿病内科と内科です。呼吸器の専門医である夫が手伝ってくれているので、呼吸器系の病気も診ていますが、中心は糖尿病の診察になります。開院は2009年、大学病院やその系列の病院で勤務し、さまざまな経験を積むうち、「自分の信じる医療」で患者さんを診たいとの思いが強くなり、開院しました。当クリニックは予約制です。これは、非常に限られた時間の中で診療しなければならない大学病院などと違い、できるだけ患者さんの声に、ゆっくり時間をかけて耳を傾けたいと考えたからです。1人の患者さんに対し初診では30分、再診でも10分の診察時間は取るようにしています。糖尿病は生活習慣病といえます。そのため、一人ひとりの患者さんの生活スタイルに深く踏み込み話を聞くことが大事なので、十分な診療時間が必要なのです。

運動不足やストレスも糖尿病の原因に。

笹本 牧子 院長

血液中にブドウ糖(血糖)が必要以上に多量になってしまう病気だと考えてください。通常であれば、すい臓のβ細胞からインスリンというホルモンが分泌されて血糖値を下げる作用を行うのですが、このインスリン作用が低下すると血液中のブドウ糖が処理しきれず高血糖の状態になります。これが糖尿病です。ブドウ糖は体を動かしたり、脳や内臓を働かせるためのエネルギーとして必要なのですが、最近は食の欧米化に伴い、高カロリーの食事をとり過ぎて肥満傾向となりそのためインスリン抵抗性が強くなり、インスリンによる血糖値の調整がうまくいかなくなるケースが増えているのです。加えて、運動不足やストレスも原因の一つと考えられています。糖尿病は、血管の壁を傷つけたり、目や腎臓、神経など全身に関わる合併症を引き起こしてしまうこともある危険な病気なのです。

生活習慣の改善で、症状が劇的に改善されることも。

糖尿病の治療とは、食事療法や運動療法、薬物療法をうまく組み合わせて、血糖値の上昇を正常な人と同じ程度に抑え、合併症を防ぐことが目的となります。基本的に糖尿病は完治しないと考えてください。先ほど、糖尿病は危険な病気と申し上げましたが、一生をかけてこの病気と向き合う覚悟があり、しっかりと治療を続けていけば、決して怖い病気ではありません。糖尿病の専門医として患者さんに伝えているのは、「主役はあなた。私ができることは医学的な見地からアドバイスを送ることだけですよ」ということです。糖尿病は生活習慣によるところが少なくありません。運動不足やストレス、カロリー過多な食事、不規則な生活…など、これらをコントロールできる患者さん本人の意志があれば、正常な人と変わらない生活を送ることができるのです。ただ、難しいのはいかにして患者さんのプライベートに踏み込み、生活習慣を聞き出すかという点です。その際心がけているのが、こちらから心を開き、「信頼感」を築くこと。時間をかけて患者さん一人ひとりの訴えを聞き、濃密なコミュニケーションを図るということです。信頼感が構築できれば指導もよく聞いてくれるようになり、患者さんの治療へのモチベーションも高まるようです。中には、いくらアドバイスしても生活習慣の改まらない患者さんもいます。それでもサジを投げないようにしています。言い続ければ、いつか気付いてくれるときが来ると信じています。気付いて生活習慣の改善に努めるようになれば、症状は劇的に改善されることも多いので、それはうれしいですね。

これから受診される患者さんへ。

検査の際に一点注意していただきたいのが、空腹時での血糖値検査では糖尿病を見落としてしまうことがあるということです。糖尿病検査は食後1、2時間後に行ってください。当クリニックでは、糖尿病かどうか即日に分かる測定器を導入していますので、迅速な対応が可能です。心配な方は一度ご相談ください。糖尿病は早期発見すれば、決して怖い病気ではありません。食事療法だけで普通の人と同じ生活を続けることもできます。私は患者さんに糖尿病の治療を説明する際に糖尿病は一生続くマラソンに例えます。ランナーは患者さんで、医師は横でアドバイスを送るトレーナーです。幸い私は女性医師ですので、食事療法などではきめ細かく分かりやすく指導できると思います。頑張るのはランナーである患者さんですが、長い治療生活になりますので、頑張り過ぎると途中でバテてしまいます。その辺のサジ加減を早く身に付けて、人生楽しみながら病気とうまく付き合っていってほしいですね。

※上記記事は2016年05月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

笹本 牧子 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味・特技:読書、旅行、スキー、海外ドラマ鑑賞
  • 好きな本・愛読書:ミステリー小説、ノンフィクション
  • 好きな映画:ゴッドファーザー
  • 好きな言葉・座右の銘:使命感と責任感を持って仕事をする
  • 好きな音楽・アーティスト:ジャズ
  • 好きな場所・観光地:パリ

グラフで見る『笹本 牧子 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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