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山田 俊平 院長

SHUNPEI YAMADA

大学病院の口腔外科に長らく勤務した経験を生かし、地域医療に貢献していく

東京医科歯科大学歯学部卒業。同大学歯学部大学院修了。東京医科歯科大学歯学部附属病院第一口腔外科に進み、アメリカ合衆国国立衛生研究所客員研究員として2年半の留学を経験。帰国後東京医科歯科大学歯学部附属病院第一口腔外科医員、文部教官助手として勤務し、2007年5月に『やまだ歯科口腔外科クリニック』を開院(JR京浜東北線「大森駅」山王北口より徒歩5分)。

山田 俊平 院長

山田 俊平 院長

やまだ歯科口腔外科クリニック

大田区/山王/大森駅

  • ●歯科
  • ●小児歯科
  • ●歯科口腔外科

自らの病気をきっかけに歯科医療の道に

山田 俊平 院長

医療職に関心を持つようになったのは、鼻の病気で入院、手術を受けたのがきっかけでした。当時、工学部の学生だったのですが、これを機会に自分なりに調べました。母校の医学部は超難関校ですので、より合格の可能性のある歯学部を調べたところ、歯科には口腔外科学という領域がある事を知り、鼻と関連する病気も多いという事で次第に関心をもつようになり、思い切って歯学部を再受験することにしました。
大学卒業後は母校の第一口腔外科学教室に進み、基礎系の大学院を卒業後、しばらくして米国にある国立衛生研究所(NIH)に2年半、ポスドクとして留学しました。帰国後は再び母校に帰り、第一口腔外科学教室(現、顎顔面外科学教室)の医員、文部教官助手として勤務しました。なお、この間、都立広尾病院に出向し歯科口腔外科の開設に携わったこともあります。大学にそのまま残ることも考えたのですが、いろいろ考えた末、2007年に『やまだ歯科口腔外科クリニック』を開設することになりました。開院した場所は大森山王という古くからある街で、患者様は比較的ご高齢の方が多く来院されます。また、近隣に幼稚園、小学校もあり、お子さんで怪我をして口の中を切ったり、歯が破折したり、脱臼して駆け込んでくるケースも時々あります。

患者様を病客として接する

山田 俊平 院長

大学の口腔外科に入局して、まず先輩の先生達に言われたのが、アナムネを重視しなさい、ということでした。アナムネとは、ドイツ語のアナムネーゼ(Anamnese)を短くした言葉で、簡単に言えば、「病歴聴取」という意味です。まず、患者様の訴えをよく聞き、その中から診断、治療に必要な情報を上手に引き出すという作業です。当たり前と言われればそれまでなのですが、その際、ただ口の中だけを診るだけではなく、全身との関連から診断するということの重要性を教わりました。
現在、カルテは大変煩雑なレセプトを毎月保険審査会に提出するという必要上、パソコンで記載することが主流で、現に私も導入していますが、それだけでは十分でない場合もあり、診療中に気付いた点、患者様が話された事柄、図入りの手術の所見などは、診療後の時間ができたときに、次回の治療方針とともにカルテに書き加えて行くことにしています。
大学の口腔外科の恩師がよく仰っていたことの一つに、患者様のことを「病客」とみなさい、ということがあります。臨床では老若男女の様々な患者様をみることになりますが、いつも病を有するお客様として接するように、と言われました。歯科医療も数あるサービス業の一つとして、いかに患者様に満足して頂けるかを常に考えることが大切で、そのとき、最初のアナムネとカルテがバックボーンになってくると思います。

口腔外科医として培ってきた経験を患者様に還元

山田 俊平 院長

口の病気は、ご存知のように虫⻭や⻭周病だけではありません。中には、口腔がんという生命にかかわる病気もあります。舌がんや⻭肉がんなど、開業してからも数例見つけています。中にはがんなのか、他の病気なのか判断に迷う症例もあり、そこには相応の知識と経験が必要です。最近も他院で白板症の疑い(白板症は前がん病変と言って、この段階ではがんではありません)と言われて紹介でいらした患者様がいましたが、拝見したところかなりがんに近い状態と思い、すぐに関連病院にご紹介しました。病理組織検査の結果はやはり浸潤性のがんで、無事に手術され経過も順調でほっとしています。私は大学に20数年在籍し、様々な症例を経験させていただきました。それが私の今日の財産になっているかと思います。口腔がんなど、個人の開業医では治療の難しい症例に関しては、先ほどの症例のように迅速に連帯している関連病院に紹介するようにしています。大学病院勤務医時代にご一緒させて頂いた多くの優秀な先生と交流がありますので、紹介先も安心していただけるかと思います。

安全を優先し、安心して治療を受けて頂くために

患者様の中には、歯科治療に不安や恐怖感の強い方もいらっしゃいます。そういう場合、ご相談の結果、静脈内鎮静法という方法で治療することもあります。これによって患者様はリラックスした状態で治療を受けることが可能です。通常の歯科治療の場合は保険が適用されます(インプラントなどは除きます)。なお、この方法には注射による点滴が必要ですが、中には血管の細い方、出にくい方がいらっしゃるので、その点、口腔外科や歯科麻酔科で研修した事が役に立っていると思います。
急な口や顎の痛み、親知らずの抜歯などで困った時に、大学病院などは診療時間帯に制約があり、行きたくてもなかなか時間の取れない患者様も多いかと思います。こういう場合、お問合せ頂ければ、今までの経験、知識、技術がお役に立てるのではないかと思っています。また、口腔外科以外の歯科の一般的な治療である虫歯や歯周病、入れ歯治療などでも、場合によっては連携している病院と協力しながら治療を進める必要があります。中高年になると、脳梗塞や心疾患などの循環器系の病気を抱えていらっしゃる方も増えてきます。その際には、主治医のお医者さんに問い合わせ、安全を第一に、より患者さんが安心して治療を受けられるよう心がけています。

これから受診される患者さんへ

一般歯科診療はもちろんのこと、なかなか治らない口内炎やお口にできたできもの、さらにはインプラント治療など、お困りの方は遠慮なくご相談ください。口腔外科専門医の開業歯科医として、責任を持って対応させていただきます。

※上記記事は2018年8月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

山田 俊平 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:野球観戦、読書、音楽鑑賞
  • 好きな作家:司馬遼太郎
  • 好きな映画:『ゴッドファーザー』『カサブランカ』『ローマの休日』/小津安二郎作品
  • モットー:Dentistry is a Work of Love(内村鑑三)
  • 好きな音楽・アーティスト:ジャズ、クラシック/ビル・エバンス、モーツァルト
  • 好きな観光地:信州

グラフで見る『山田 俊平 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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